エステコラム

転職してエステサロンを開業するためのロードマップ【技術・知識編】

yoko

美容は好きだけど、それを仕事にすることはできるのかな?エステの勉強はどうしたらできるのでしょうか?エステティシャンになるための資格や必要なことは何があるの?

そんな疑問をお持ちの方のために開業までに考えておくべきことをまとめました。

エステティシャンになるための流れ

まず最初に。エステティシャンになろうと思えば、今、この瞬間にエステティシャンです!と宣言すればなれます。決められた資格などはなく、自由に行うことができるのがエステティックです。つまり自由業ということです。例えば、他に同じような業種に自由業は整体・リラクゼーションがあります。美容師や鍼灸師、理学療法士など国家資格が必要なわけではありません。それを前提に、読み進めてくださいね。

自由業とはいえ、いきなりエステティシャンです!と言っても右も左もわかりません。なのでまずは基本的な技術や知識を身につけるのが第一歩です。ここでは3つの学び方について紹介します。

得られること知っておきたいこと
美容専門学校基本的な技術と理論が身に付く
プロフィールに資格を載せられる
経営的な話は少なめ
資格取得後は自分で頑張る
エステの予備校基本的な技術と理論が身に付く
ディプロマが得られる
新鮮な技術も導入できる
学びへの投資が膨らみやすい
メーカー講習応用的な技術とメーカーの理論が身に付く
最新の知見が得られる!
基本が抜けていると対応できない
化粧品の販売を応援してくれる

美容専門学校

高校生でエステティシャンになりたい!と思った人の選択肢としては専門学校に通ってエステティック資格を取得するという流れがあります。現在はほとんどが美容師免許も取得してエステティシャンになられる方が多いですね。2年間の通学と国家資格を取得するので転職したいと考える方にはちょっとハードルが高いです。

エステティック業界の主な団体が設けている資格取得には計300時間の学びが必要であるとされています。この上で認定資格を取得できるというわけです。さらに上級エステティシャン資格は1000時間の学びが必要です。そのくらい、エステティックは基本的な学びが必要です。

ちなみに、私は美容専門学校で2年学び、美容師国家資格を取得し、エステティシャンに転向してから実務経験に加えて1000時間の学びをしました。その後、エステサロンの教育部門に配属されて、国家資格保持のエステティシャンを1から現場指導をしていたのですが、みんな口を揃えて「すごく敏感肌になったんです」「昔は気にならなかったのに、ファンデがかゆいんです」「アレルギーが悪化してるんです」と肌が不安定になったことを教えてくれました。加えて、「こんな学びをしたのは初めてです」「皮膚の知識が特に驚きました」「自分の肌が敏感になった理由がわかりました」というのです。

私もそうでしたが、美容学校に行くと肌が弱くなる人が一定数おります。(その理由はセミナーで紹介してます)綺麗になれると思って頑張ったのに、肌荒れを理由にこの仕事をあきらめた人をたくさん見てきました。

また、20年前も今も美容学校に通って資格取得したのに美容を仕事にし続けている人はかなり少数派になります。このような資格試験を得ることでエステサロンへの就職はスムーズになると思いますが、その後のキャリアに関してはいろいろあるということですね。(その理由はマスタークラスのビジネスカテゴリーでお話しします)

これから転職して開業を目指す場合にはちょっと現実的ではないかなという選択肢です。

エステの予備校

次の選択肢は予備校のようなエステスクール。単元別にいろいろな技術を短期間で習得できます。フェイシャルの基礎からボディケアの基本動作、カウンセリング研修、アロマセラピー、スウェディッシュマッサージ、ホットストーン、ロミロミ、アーユルヴェーダ、タイ古式マッサージ、東洋医学など、こんなに短期間で学べるのかしら?と疑問に思うような世界的なマッサージまで習得できます。

基本のクラスから応用クラスまで充実しているので基礎から応用まで幅広い技術と知識を身につけることができます。

しかし、転職・開業を考えている方の選択肢としてみると、計画的に行う必要があります。その理由は学びの投資が膨れてしまうことがあるからです。好奇心が旺盛で知識欲がある方ほど、エステティックの魅力に取り憑かれていきます。全部、欲しくなってしまうんですよね〜。わかりますよ〜!

でも、エステティシャンとして大事なのは、お客様の要望にしっかりとお応えすることです。そのために何が必要なのか計画を立ててチョイスしていく必要がありますね。

つまり、個人サロンを開業しようとするなら、1つのこと(お客様の要望に応える!)をしっかりと掘り下げることに時間もお金も気持ちも集中させることが大事ということです。特に最初が肝心ですよ!これが最初から最後までサロンのベースになっていきます。

美容メーカーの研修

3つめがメーカー研修です。美容機器メーカーと化粧品メーカーに大きく分かれますね。ほとんどのメーカーが無料で参加できたりします。しかも、各メーカーが自信を持って届けたい内容が含まれますのでメーカー講習はお得でしかありません。

さらに、メーカー研修後に商品を導入すれば、その商品をお客様にご紹介する方法などを教えてくれます。結果的にサロンケアとホームケアが上手にできるようになるので、お客様は綺麗になって嬉しいし、サロンも施術売上に化粧品売上が加わるので経営に余裕が生まれます。

特にフェイシャルケアに関しては化粧品は絶対になくてはならないもの。技術だけを身につけても化粧品がしっかり働いてくれなかったら効果は半減します。なので最低でも3ヶ月は化粧品導入のために検証をする必要があると思います。

しかし!メーカーの理論になるので基本がしっかりと理解できていないと実際にお客様にお伝えする際に応用が効かないという事態に陥ります。どんなに良い商品でも万人に対応できるわけではありません。メーカーの理論をしっかりと精査して使いこなせる知識が必要になります。

最短で開業まで進めていくための方法

ここまで読み進めていただくと、どの方法にも良し悪しがあるということがご理解いただけたと思います。私もこれまで、上記のような学びを繰り返してきてその度にいろいろ考えることがありました。

その中で「エステティックは素晴らしい!」だから、これから開業する方には最速でその素晴らしさを実感いただき、さらにはサロン開業も成功させてほしいという想いが強くなりました。

ビューティフィードバックアカデミーには40年の美容業界での情報が蓄積しています。その中で本質的なことを抜粋し、努力したことがしっかりと実を結ぶような流れをサポートさせていただいております。

またこの中から、これから開業する方にぜひ、参考にしていただきたいことを3つご紹介します。

理論から徹底的に理解する

感覚的に技術を習得していくと、最初は良いのですが、いろいろなお客様に対応するときに限界がやってきます。例えば「ホットタオルの使い方」でも順番や拭きの流れなど一連の動作があります。器用な人ほどそのまま覚えて実践することができますが、敏感肌の方に施術をするときにショートカットすることができなくなります。理論からしっかりと理解していれば、外せないとことと肌によってはショートカットしても良い部分を臨機応変に使い分けることができるようになります。

また、他の例としては、化粧品の選び方です。化粧品を3ヶ月は使い続けて検討しましょう。ということを上記でもお伝えしました。このときの選ぶ基準はなんでしょうか?

結論は理論から徹底的に理解を深められるものを選ぶことです。化粧品は単に美肌作りをサポートするものではありません。それならば今はどこでも手に入る時代です。あえてサロンでお客様に紹介するものならば、その化粧品で健康美について学べる要素が詰まったものが理想です。

だんだんエステティックサロンの役割も時代とともに変わってきています。SNSやYouTubeで簡単に情報が得られるからこそ、選択肢が増え迷ってしまうお客様がたくさんいます。そのときに「スキンケアとは?」「美肌になるための方法とは?」「トラブルが起きたときにはどうスレはいい?」ということを身近な専門家であるエステティシャンがレクチャーしてくれたらどんなに心強いでしょうか。

つまり、これから開業しようと思ったら「健康美の専門家」になることが1番最初に学び始めることだということです。

サロンはお客様と作り上げる

健康美の専門家と言っても、学びの分野は幅広く、それだけで時間がかかりそうです。さらには美容は好きだけど勉強するのはちょっと心配。と思っている方もいるかもしれません。

好きこそものの上手なれ、ということわざがあるように、美容が好きなら問題ありません。教科書通りに学ぶだけが勉強ではないところがエステティックの良いところです。実際にお客様がいろいろ教えてくれます。

  • ニキビはどのくらいで良くなるの?
  • 毛穴が小さくなるにはどうすれば良い?
  • パソコン続きでむくみがち、どうすれば良い?

などなど、サロンを開業すればお客様との会話が弾みます。その質問に1個ずつ丁寧にお答えしていけばそれが経験値になってあっという間に健康美の専門家になります。

実は私がこんなに健康美を追求しているのも、最初に出会ったお客様の影響が大きいです。

  • 宝塚の試験を受けたいからスキンケアとボディメンテナンスをしてほしい
  • プレタポルテのデザインがしっくりする姿勢を保ちたい
  • スキューバダイビングを繰り返しても冷えない体になりたい
  • 子育てと仕事を両立しても疲れない身体(膝が痛くならない)になりたい
  • 洗浄剤の作られ方を化学式で理解してみたい(理系出身の方でした・・・)
  • 筋トレ大好き!筋肉のバランス調整お願いします
  • どのサロンでも解決しない肌だから、きっと無理だと思います
  • お昼休みの30分できれいにしてほしい

このように個性派すぎるお客様は今でも忘れません。私たちエステティシャンの好奇心にスイッチを入れてくださるのはいつもお客様です。無理難題と思えるような問いにこそ、答えていこうとすればするほど、サロンは自然とお客様が集まるようになります。

かといって、お客様の要望に全部応えることができないケースもあります。エステティックをしっかり理解して、誠実にお答えしていくことも併せていきましょう。

一人サロンだけど独りでやらない

資格にしてもメーカー研修にしても、開業当初は全部、自分で選んで一人で参加し、その後の判断も自分1人。自由に決定ができると言えば聞こえは良いけれど、不安も大きいです。

だからこそ、いつでも相談できる場所を見つけておくととても安心です。私も現場でエステティシャンをしていた時、教育部門で仕事をしていた時、そして独立して化粧品メーカーになった今でも気楽に相談できる場所があります。

一般社団法人 日本全身美容協会はエステティック業の健全な発展のため活動されており、個人サロン経営者に手厚くサポートしてくださいます。当アカデミーは日本全身美容協会の認定教育機関本部である日本全身美容学院の提携校の責務も担わせていただいており、開業に必要なことや万が一のトラブルの対応なども直接話を聞ける機会があります。

全身美容協会のサイトはこちら
https://jtba.gr.jp

最短で健康美の専門家になり、エステティックサロンを開業したいと思われたらお気軽にご相談ください。公式LINEにご登録いただき、メッセージください。
https://s.lmes.jp/landing-qr/1656235560-rQvdMdWG?uLand=3JPYkQ

最後に:こんなケースも

以上、エステティシャンになるために必要な知識や技術を身につける方法3つと参考にしてほしいことをご紹介しました。最後まで読んでくださったあなたに、こんなケースもご紹介します。

それは通っていたサロンの先生に弟子入りする方法!就職するのではなく、文字通り「弟子入り」です。

就職すると、雇用契約になるためこの範囲でしかお伝えできないこともたくさんあるんです。エステティックの真髄は技術と知識と接客だけではありません。そのほか、いろいろ準備することがあります。

現役エステティシャンであるアカデミー講師の鈴木美奈子先生は、カリキュラム作成にも携わっていただいております。ビューティフィードバックアカデミーでは現場の先生とこれからエステティシャンになりたいと思う方の距離が縮まるような学びを提供したいと思っています。

美肌のための5つの習慣アドバンスクラス1DAYセミナーにて。静岡県磐田市のサロンオーナー鈴木美奈子先生と生徒さま。チームワークも抜群でこれからの活躍が楽しみです!

美奈子先生のサロンホームページはこちら
https://naturalpalette.net

ビューティフィードバック®︎アカデミー

基礎理論を深めてカウンセリング力を高める

ABOUT ME
石田陽子
石田陽子
ビューティフィードバック®︎アカデミー代表
自分の肌が弱く敏感肌を抱えながら15年。エステティックスクールを母の代から継続し、極めていたハンド技術から、血流や神経、筋肉活性を高める技法を習得、カイロプラティック、PMTメゾットでは筋肉、結合組織、神経系など原理を学ぶ。 化粧品や身体のことなど理論だけではなく、体感しながらさまざまな手法を検証して積み上げた結果、独自のエステティック技術を確立。それと同時に肌の弱い人でも安心して使用でき、肌本来の美しさを引き出すオリジナル化粧品「パームニティ」を開発。化粧品を「肌を良くする」ものから「肌をゆるめる」必須アイテムに昇華させ、フェイシャルケアに革命とサロンの物販導線にイノベーションを起こします。 これらの活動の集大成として日本人の繊細な肌に合う「インナーセル®︎フェイシャルケア」を開発し、本格的に心、肌、身体をケアできるセラピストの養成をし、長期的に肌と体の健康を高める為の活動をしています。
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